ContextCaptureユーザーガイド

設定

空中三角測量の推定方法と詳細設定を選択します。

空中三角測量設定

プリセット

プリセットは、ユーザーインターフェイスでアクセスできるすべての設定を管理します。空中三角測量アルゴリズムを正確に制御するために使用される低レベル設定を含む場合もあります。

プリセットを使用してユーザー設定を保存およびロードしたり、事前定義済みのコンフィギュレーションを設定したりすることができます。

代替空中三角測量エンジンのアクティブ化

標準のエンジン

このプリセットを使用して、最新のContextCaptureエンジンをアクティブにします。

従来のエンジン

このプリセットを使用して、以前の更新のエンジンをアクティブにします。

完全増分エンジン

このプリセットを使用すると、現在の結果がある場合、エンジンはその結果をもとに、不足している写真を保存するか、既存の構成要素を接続することができます。

キーポイント密度

写真のタイプに応じてより適したATを行うためにキーポイントの密度を変更できます。
  • 普通 - ほとんどの場合にお勧めです。
  • 高 - キーポイント数を増加します。被写体のテクスチャが不十分なケース、または写真がそもそも小さい(写っている情報量が少ない)ケースで、より多くの写真をマッチさせたい場合にお勧めです。高モードはATに時間がかかります。

まず最初は普通モードでお試しください。

ターゲットの抽出

画像から抽出するターゲットのタイプを定義します。

  • 無効: ターゲットは抽出されません。
  • QRコード: 通常のQRコードとContextCaptureユーザータイポイントQRコードは、ユーザータイポイントの作成に使用されます。ContextCapture基準点QRコードは、基準点の作成に使用されます。
  • Aprilタグ: ユーザータイポイントの作成または既存の基準点のマーク付けに使用されます。
  • Chiliタグ: ユーザータイポイントの作成または既存の基準点のマーク付けに使用されます。

ペア選択モード

タイポイントのペア選択は、さまざまな選択アルゴリズムで計算することができます。

  • 標準 - 選択は写真間の類似性などいくつかの基準に基づいて行われます。
  • 類似画像のみ - キーポイントの類似性によってペアを計算します。写真の類似性から区別が可能である場合は、合理的な時間内で計算することができます。
  • 徹底的 - ペアとなりうるすべてのペアを使って計算します。たとえば、カメラのリグ/取り付け機材などの関係で、写真のオーバーラップが限定されている場合などにお勧めです。計算時間がかかるので枚数の多い写真セットにはお勧めできません。小規模な写真セット(数百枚以内)に適用してください。
  • 連続的 - 写真の撮り方が一筆書きのような連続写真であり、入力写真がそのとおりに並んでいる場合に使用可能なモードです。ユーザーの定義する範囲内で隣接ペアのみを使って計算します。標準モードでのAT結果が良くなかった場合にお試しください。
  • ループ状 - 写真の撮り方が一連のループになっている場合に、ユーザーの定義する範囲内で隣接ペアのみを使って計算します。標準モードでのAT結果が良くなかった場合にお試しください。

まず最初は標準モードでお試しください。

構成組立モード

写真のタイプに応じたAT処理のために構成組立のアルゴリズムを変更できます。
  • ワンパス - ほとんどの場合にお勧めです。
  • マルチパス - ワンパスモードでATを試した結果、多くの写真を主要構成に含めることができなかった場合のみ、マルチパスモードをお試しください。マルチパスモードでは計算に非常に時間がかかります。

最初にワンパスモードを試すことをお勧めします。このモードは、従来のエンジンを使用している場合にのみ利用可能です。

ブロック状の色調均一化処理

有効にすると、ATの手順で入力されたすべての写真について自動的に色調均一化処理が計算されます。この均一化処理により、画像間のラジオメトリの差異が大きい場合でも、すべての写真の外観の一貫性を保つための最適な方法が計算されます。

これは次の2つのプロセスによって行われます。

  1. AT中のブロック状の色調均一化処理を有効にする。
  2. リコンストラクションの手順で、色調均一化処理として「ブロック状」を選択する。

詳しい説明と例については「リコンストラクション処理の設定」を参照してください。

スプラット

有効になっている場合、スプラットが空中三角測量中に処理されます。スプラットにより、3Dビューのブロック表示の質を向上させることができます。「3Dビュー」も参照してください。

推定方法

ブロックごとの焦点距離、プリンシパルポイント、ディストーションについて、調整計算の方法を選択できます。

特段の希望がなければContextCaptureに調整計算させることをお勧めします。外部ソフトウェアのAT結果や、カメラ光学特性をインポートして、その情報に従って計算させたい場合は「固定」を選択します。
  • 計算 - 入力された推定情報を使わずに調整計算します。
  • 調整計算 - 入力された推定情報を使って調整計算します(調整計算するプロパティによっては、自由度を管理するための追加のオプションが提示される場合があります)。
  • 限定内調整計算 - 入力された推定情報を、ユーザーの定義した許容範囲内で使って調整計算します。
  • 固定 - 入力された推定情報に従って調整計算します。

光学特性推定モード

最初にワンパスモードを試すことをお勧めします。マルチパスモードは、初期パラメータが実際の値から大きくずれているためにATを実行できない場合に有用です(焦点距離やラージディストーションが不明な場合など)。このモードでは計算に非常に時間がかかります。可能であれば、いくつかの参照データセットを使用して推定されたフォトグループの光学特性をインポートするなど、より高速でロバストな方法を使用してください。

推定グループ

フォトグループ構成を無視して写真ごとにカメラ特性を推定する場合はこのオプションを設定してください。

ズームや焦点距離が異なる写真精度や複数カメラシステム(カメラリグ)では必須となる可能性があります。

このオプションは空中三角測量精度に影響を及ぼします。

このオプションを使用すると、出力ブロックは写真ごとに1つのフォトグループを使用して作られます。

リグの同期

リグが定義されている場合は、「リグの同期」エントリが追加で表示されます。異なるカメラ間でのリグの同期が完全である場合は「厳密」を使用し、それ以外の場合は「非厳密」を使用します。

低レベル設定

低レベル設定は、ロードされたプリセットを使用してのみ設定できます。この設定は、すべてのAT設定を直接コントロールできます。

空中三角測量のプリセットは、特定の問題解決のために技術サポートチームが提供するものです。